KIRIN PAGE

プランナーの戯言

おっさんの定義

関西において「おっさん」は蔑称である。

頭に「おもろい」がついて「おもろいおっさん」になるとそうでもないのだが、プレーンタイプの「おっさん」には、少なからず蔑みが含まれている。
ちなみに、おじさんには敬意、おっちゃんには親しみが込められているように思う。

時間は等しく皆に与えられ、その経過も同じではあるが、年を経るごとに洗練されていくのか、それとも腐っていくのかはその人次第だ。
おっさんは、悲しくも、どちらかというと腐った側の存在である。特徴としては下記の通りだ。


・何よりも自分の利益を優先する。他人への配慮がない。自己中心的。
・おしぼりで顔を拭く。食事後ゲップをして爪楊枝をくわえる。


自分の周りには、幸いにも、素敵なおじさんと、絵に描いたようなおっさんがいて勉強になる。
二人の行動を比較していると、一番の違いは謙虚さと相手への思いやりである。
自分を大きく見せようとして横柄になるおっさんに比べて、おじさんの方は威厳がある。

ただ、おじさんとおっさんの分かれ目は、何か決定的なものがあるのではない。きっと日々の細かな積み重ねだと思う。

ここで、ある有名な映画のセリフを引用して、キザに終わりたい。

自分は年を重ねると熟成するワインだと思ってやがる。 本当は酢になってく野朗ばかりさ。
パルプフィクション(1994年)