読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

KIRIN PAGE

プランナーの戯言

セクハラが生まれるとき

日記

本日、トンデモないニュースを耳にした。

簡単にまとめると、男性が女性に対して、恥ずかしい格好になるプロレス技をかけて、その様子を撮影したということだった。
女性の尊厳を傷つけるだけではなく、身体的な危険も伴うという、スーパーセクハラだ。
しかもそれを警察官がやったというので救えない。

ここで「セクハラをするような、この警官たちの頭がおかしいんだ」と捉えてしまうと、思考停止に陥る。実は、セクハラは身近にあって、そして、誰しもセクハラ加害者になる可能性を秘めている。そのことを実体験をふまえて紹介したい。

僕のかつての職場は、男女比9:1ぐらいの男性が多い職場だった。
その日は、部署の飲み会だったと記憶している。飲み始めてしばらく経って、みんなが上機嫌になってきたとき、セクハラが起こった。

僕の座っていたテーブルには、40代男性の上司と、30代の女性社員(Aさんとする)がいた。
上司は普段は気の利く良い人だが、酔うと絡んでくるタチで、その日も、Aさんと僕に絡んでいた。

歓談に興じていると、突然上司が僕に向かってこう口走った。

「おい、お前、Aさんはちょっと異性関係がゆるそうだから、簡単に一夜を共にしてくれるはず。頼んでみろよ」(表現をかなりマイルドにしています。)
Aさんの目前で。
完全にセクハラである。

Aさんは笑いながら「もう〜」と流していた。
それでも上司は、しつこく同じことを言う。次第にAさんの顔色が曇ってくる。
そこで、僕が比較的やんわりと上司向かって
「それ、セクハラですよ。」と言った。
次の瞬間、ご機嫌だった上司の顔が真顔になって、

「お前がそんなこと言うと、本当にセクハラになってしまうだろうが!!」

と怒鳴ってきた。
えっ?今までの発言は正真正銘、本当のセクハラですよ。と思ったわけです。

このように、セクハラをしている本人は自覚がない。マズイことだと理解はしているが、自分の言動は該当しないと思っている。
ここにセクハラ問題の闇がある。

パワハラなどのハラスメントは、百歩譲れば、教育的指導という大義名分がある。しかしセクハラは、ただ面白がっているケースが多いように思う。加害者は「冗談だった」と言うかもしれないが、冗談では済まされない。

となると、解決策としては、周りが加害者に対してセクハラを指摘することが、一つ有効な手段ではないだろうか。
もういっそのこと、セクハラカードを作り、セクハラ的言動があった瞬間に、サッカーのペナルティーのように、カードを提示してしまえばいいんではなかろうか。
それぐらいの環境はあっても良い気がする。

企業としては、どのような行為がセクハラに該当するかを指導するだけではなく、それらが無自覚で行われることも指導すべきだと思う。

滋賀県警の警官が行なった行為は、下劣で、そして人の尊厳を踏みにじるものであり、必ず刑罰と社会的制裁をもってして償っていただきたい。
そして被害者には必ず十分なケアを実施して欲しい。